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「初診日が分からないんですけど…」
障害年金の相談で、ここで止まってしまう方は本当に多いです。
初診日って、ただの“日付”に見えるのに、調べ始めると
「カルテがない」「転院が多い」「社会的治癒?」「内科が初診?」
みたいに、急に難しく感じますよね。
でも大丈夫です。やることは意外とシンプルです。
初診日探しは、記憶を絞り出すゲームではなく、証拠を掘っていく作業です。
このページでは、初診日が分からないときに、手戻りを最小にして辿りつくための「基本手順」を、1つずつ整理します。
このページで分かること
このページでは、初診日が分からないときに、次のことが分かります。
- 初診日とは何か(よくある誤解の整理)
- 初診日が分からなくなる典型パターン
- 初診日を“掘って”確定する反復手順(最短ルート)
- 受診状況等証明書の読み方(初診日欄だけ見ない)
- 医療機関への確認の仕方(聞き方テンプレ)
- 閉院・カルテなし等で詰まったときの次の一手
先に結論だけ言うと、初診日探しの基本はこれです。
いちばん古そうな病院で受診状況等証明書を取る → 経過欄を確認 → さらに古い病院が出たら遡る
これを「もう遡らなくていい」状態になるまで繰り返す。
この“掘り方”さえ押さえれば、初診日が曖昧でも前に進めます。
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そもそも初診日とは?
初診日とは、ざっくり言うと 「その傷病について、最初に医師にかかった日」 です。
ここでよくある誤解がいくつかあります。
- 診断名がついた日ではありません
- 休職した日/退職した日/発症した日でもありません
- 「精神疾患だから精神科が初診」と限らず、最初は 内科・救急・心療内科 などが起点のこともあります
このページでは制度の細かい話は最小限にして、「どうやって探すか」 に集中します。
なぜ初診日が重要なのか(ここが曖昧だと手戻りが増えます)
初診日は、障害年金の準備でほぼ必ず出てくる“基礎データ”です。
初診日が曖昧だと、
- どの医療機関からどんな書類を取るか
- どの順番で整理すべきか
が決めにくくなり、結果として手戻りが増えます。
だからこそ、「全部を完璧に整えてから動く」のではなく、まずは初診日を“掘って確定する”方向に頭を切り替えるのが近道です。
初診日が分からない人の典型パターン(あなたはどれ?)
初診日が分からなくなる理由は、だいたい次のどれかに当てはまります。
- 転院が多い/通院が途切れている
- 昔すぎて時期が曖昧(○年頃…くらいしか分からない)
- 最初の病院が閉院/カルテ廃棄
- 最初は内科・救急・健診などで、精神科ではない
- きっかけが「不眠」「動悸」「胃痛」などで、受診先が散らばっている
このパターンに当てはまる方は、記憶を頼りに「当てる」のではなく、証拠を掘るほうが確実です。
まず作るもの|受診歴メモ(完璧じゃなくてOK)
初診日が分からない人ほど、最初に必要なのは「正しい答え」ではなく、掘り始める起点です。
そこで作るのが「受診歴メモ」です。
ここでの目標は、正確な日付を埋めることではありません。
病院名+時期の目安+順番が分かれば十分です。
受診歴メモ(コピペ用テンプレ)
スマホのメモでOKなので、まずはこの形で埋めてください。
- いちばん古そうな病院(候補):________
- 時期:__年__月頃(季節/転職前後でもOK)
- その頃の症状(短く):________
- 転院の順番(覚えている範囲):①__②__③__
- 手がかり(診察券/お薬手帳/処方薬局/紹介状):________
このメモがあると、次の手順(証明書を掘る作業)に入りやすくなります。
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初診日の探し方|基本は「受診状況等証明書を掘る」反復作業
ここからが本題です。
初診日探しの基本は、“掘る → チェックする → さらに遡る” の繰り返しです。
Step1|思い出せる“一番古い病院”を1つ決める(候補でOK)
最初の病院が確実に思い出せなくても大丈夫です。
「今覚えている中で、一番古そう」という候補を1つ決めます。
迷う場合は、次の手がかりが使えます。
- お薬手帳(処方開始の時期)
- 診察券(病院名が分かる)
- 処方薬局(いつ頃から処方が出ていたか)
ポイントは「正解の病院を当てる」ではなく、掘り始める場所を決めることです。
Step2|その病院で「受診状況等証明書」を取る(口頭より確実)
次に、その病院で 受診状況等証明書を取ります。
電話で「初診日を教えてください」と聞くこともできますが、ここで起きがちなのが、
「当院の初診日」だけを教えられて終わるパターンです。
実はもっと前に他院の受診があったとしても、聞き方次第で拾えないことがあります。
その点、受診状況等証明書は費用は多少かかりますが、確実性が高く、手戻りが減ります。
初診日を掘る作業では、ここが一番強いです。
Step3|証明書は「初診日欄」だけ見ない(経過欄を必ず確認)
ここが最大の落とし穴です。
受診状況等証明書は、つい 「初診日」の日付欄だけ見て安心しがちです。
しかし、必ず 経過欄(初診日からの経過)も確認してください。
ここに
- 以前に他院受診歴あり
- 前医/他院より紹介/転院
- 以前より同様症状があり受診
のような記載があると、「もっと前の病院がある」可能性が高いです。
Step4|経過欄で他院が示唆されたら、その病院へ遡る
経過欄に「前医」「他院受診歴」などが出てきたら、次はその病院に遡ります。
そしてまた同じ作業です。
- その病院で受診状況等証明書を取る
- 初診日欄+経過欄を確認する
- さらに古い病院が出たら遡る
Step5|このループを繰り返し、「これ以上遡る必要がない」状態にする
この反復作業を続けて、次の状態になれば“掘り当て完了”の目安です。
- 経過欄を含めても、他院受診・紹介の記載が出てこない
- それ以上遡る手がかりが見当たらない
- 受診歴メモ上も順番が自然で整合している
≪初診日が見えてきたら、次は窓口の分岐と予約≫
※なお、年金事務所の窓口に聞いても、初診日そのものが判明する情報が出てくることは基本的にありません。初診日は、医療機関の記録(受診状況等証明書など)を掘って確定していくのが現実的です。
受診状況等証明書の読み方
受診状況等証明書は、初診日探しの“主役”です。
ただし、見方を間違えると、ここで早合点して手戻りになります。
チェックは2段階(必ずセットで)
確認する場所は2つだけです。順番もこのままでOKです。
1)初診日欄(=当院の初診日)
2)経過欄(=初診日からの経過・背景)
ポイントは、初診日欄だけ見て終わらないこと。
経過欄に「もっと前があるよ」という情報が混ざっていることがあるからです。
経過欄の“危険ワード”チェックリスト
経過欄を読むときは、次のワードがないかをチェックしてください。
1つでもあれば、「さらに遡れる可能性がある」サインです。
- 「以前に他院受診歴あり」
- 「前医」
- 「他院より紹介」「紹介状あり」
- 「転院」「転医」
- 「○年頃から通院」「他院で投薬歴あり」
- 「以前より同様症状があり受診」
- 「当院受診前に〜」「前医で治療後に当院」など、当院以前の存在を示す言い回し
コツ:日付や病院名が書いてなくても、「前医」「他院」「以前より」の一言があるだけで、遡り作業が必要になることがあります。
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経過欄に記載があった場合、次にやること
経過欄に「他院」の示唆があったら、やることは1つです。
- その“前の病院”で、同じように受診状況等証明書を取る
つまり、さっきの手順(反復作業)に戻ります。
1)受診歴メモに追記(病院名/時期の手がかり)
2)その病院で受診状況等証明書を取る
3)初診日欄+経過欄を確認する
4)さらに他院があれば遡る
この繰り返しで、「これ以上遡らなくていい」地点に辿りつきます。
医療機関への確認の仕方(聞き方でミスを防ぐ)
初診日を病院に確認するとき、いちばん危ないのがこの聞き方です。
「初診日を教えてください」
これだと、病院側が親切に答えてくれても、“当院の初診日”が返ってきて終わることがあります。
本当に知りたいのは、「その病気で、もっと前に他院がないか」ですよね。
「初診日だけ」を聞かない理由
- 当院の初診日だけ返ると、他院があることを見落とす
- 後から経過欄で他院が出て、手戻りになる
なので、確認は「初診日+他院の有無」をセットにします。
電話・窓口の聞き方テンプレ(コピペ用)
口頭で聞くなら、この形で聞くのが安全です(そのまま読めます)。
- 「この病気(症状)での 当院の初診日 を確認したいです」
- 「あわせて、他院からの紹介(前医)や、当院受診前の受診歴が分かる記載 が、カルテや記録にないかも確認できますか?」
- 「もし口頭で難しければ、受診状況等証明書 をお願いしたいです」
ここまで言うと、病院側も「当院初診日だけ答えて終わり」になりにくいです。
口頭での説明が難しいときは「証明書」が一番確実
病院の運用や担当者によっては、電話では細かい話ができないこともあります。
その場合は割り切って、少し費用がかかっても 受診状況等証明書を取るのが一番確実です。
行き詰まりやすいケース別ナビ(次の一手)
初診日探しは、途中で詰まるポイントがだいたい決まっています。
当てはまるところだけ読めばOKです。
ケース1:最初の病院が閉院/カルテがない
- 「病院がもうない」
- 「古すぎてカルテが廃棄」
- 「証明書が出せないと言われた」
この場合は、初診日探しの“掘り方”が変わります。
ケース2:いったん治って働けた期間がある気がする(社会的治癒が絡むかも)
- 受診が途切れている
- その間は普通に働けていた
- 再発で別の病院に行った
このパターンは、初診日の扱いが争点になりやすいので、先に方針を整理しておくと強いです。
ケース3:受診先が散らばっていて、どこから掘ればいいか分からない
- 内科・心療内科・精神科を行ったり来たり
- どれが起点か分からない
この場合は、「一番古そうな候補」を決めて掘り始めればOKです。
迷ったら、お薬手帳/処方薬局が起点になりやすいです(処方開始が手がかりになります)。
次に読む
初診日がある程度見えてきたら、次は「段取り」を決めるフェーズです。
次のページで、窓口の分岐・予約・準備を1ページで整理しています。
≪地域別ナビ≫
もし“初診日が争点になりそう”なら
次に当てはまる場合は、早めに整理すると手戻りが減りやすいです。
- 遡りが複雑(他院が何段階も出てくる)
- 閉院・カルテなしで詰まりそう
- 社会的治癒が絡みそう
- 診断書を依頼する前に、全体の設計を固めたい

愛知県(名古屋・春日井等)を拠点に、岐阜・三重を含む地域で障害年金の請求をお手伝いしている社会保険労務士の渡邊智宏です。自身がそううつ病を経験したことから、病気による生きづらさや不安にも自然と目が向きます。その経験を活かし、一人ひとりの事情に耳を傾けながら、障害年金の手続きをサポートしています。初回の出張相談は無料ですので、「よくわからない」「不安がある」という方も、どうぞ気軽にご相談ください。


