省庁が省庁に指導!?  総務省が厚生労働省に改善勧告

総務省が厚生労働省に改善勧告を出す、というよく解らない事態が起こっているようです。

ハローワーク:相談の7割、記録なし 改善を勧告--総務省抽出調査

 公共職業安定所(ハローワーク)の職業紹介業務を巡り、求職者から相談を受けながら、内容を記録していないケースが相次いでいることが31日、総務省の調査で分かった。全国545カ所のハローワークのうち31カ所で求職者930人、1395求人について抽出して調べたところ、延べ1万682件のうち71%に当たる7589件で、職業相談の内容や求人紹介に関する記録がなかった。総務省は同日、厚生労働省に改善を勧告した。

 職業紹介や職業訓練の相談を受けた場合、担当者がシステムに具体的な内容を入力することになっているが、日付だけの記録が相次いだ。このほか、求職者の「希望勤務地」を把握していない事例が29カ所117人あった。総務省が全国のハローワークに関して改善勧告を行うのは初めてで、「基本業務の一層の徹底が必要」と指摘している。

どうやら、ハローワークの仕事ぶりがあまりにもお粗末なので、総務省が調査に入り、その杜撰さに驚いて勧告を行ったという事のようです。
リーマンショック以来の不況に加え、震災・原発問題など、ますます悪化する雇用情勢の中、仕事探しの中核を担うハローワークがキッチリした仕事をしていないとは、何とも嘆かわしい事です。しかも、それを他の省庁にすっぱ抜かれて勧告を受けるというのですから、厚労省としては恥の上塗りです。
年金問題も解決していないまま、ずるずると来ている今、厚生労働省に組織としての自浄作用が備わっていないのは明らかでしょう。

そして、何より問題だなと思うのは、このニュースを聞いても、「あの厚生労働省なら、そういう事もあるだろうなぁ(ため息)」と思ってしまうことです。厚生労働行政に対する信頼は完全に地に墜ちています。
こんな体たらくだから、若者は年金払わず、職探しの振りをして失業手当の延長受給ばかり考えてしまうのではないでしょうか。

我々社労士の親分省庁でもあるので、なんとかしっかりやってほしいものです。

 

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