Archive for the ‘雑記’ Category
四国、2泊3日のドライブ旅行
9月13~15日にかけて四国ドライブに行ってきました。
◆鳴門大橋へ
さて、往きは淡路島から鳴門大橋へ。
四国と言えば橋です。
橋の大きさにビックリです。
残念ながら鳴門のうず潮は時間が合わずに見られませんでした。
◆讃岐うどんを求めて・・・
四国に上陸したら、まずは食さねばならないものがありますね。
讃岐うどんです!
今回は、「うどんバカ一代」というお店に行きました。
ガイドブックに載っているだけあって、お昼時を外したのに行列していました。
温玉肉うどんを食べました。
さすが本場のうどんです。麺に腰があってとてもおいしかったです。
◆MISIAのコンサートへ
この日は3時くらいに宿にチェックイン。
少し休憩した後、もう一度出かけます。
行き先は・・・。
MISIAのライブコンサートです。
今回、四国旅行する一番の目的でした。愛知県の近くでは開催されないので、四国まで旅行がてら見に来たという訳なのです。
今回のライブは、ちょっと趣向が凝っていて、キャンドルナイトという観客全員がキャンドルを持って鑑賞するというスタイルでした。
おっさんが一人で参戦するには少しロマンティック過ぎますかね。
場所も、瀬戸内海の島々を臨む海沿いの野外ステージで、ロケーションも最高です。
MISIAの歌声もすばらしく、鳥肌ものでした。
まだレコーディングもされていない新曲発表があったり、コンサートでは珍しい写真撮影タイムがあったりと、色々と趣向を凝らした演出でした。
◆旅行2日目 こんぴらさん参拝
翌日、本格的に観光を始めます。
まずは「こんぴらさん」こと金刀比羅宮へ向かいます。
奥社まで行くと、階段が1368段にものぼるので、必死に階段を上ります。
登り切ると、街を見下ろす絶景が待っていました。
この後、登ってきた階段を引き返すのですが、下りは膝に来ます。膝ががくがく笑ってしまって大変でした。
運動不足ですね。
◆高知・桂浜へ!
次は香川県を出て高知県に入ります。
高知と言えば桂浜で龍馬像、でしょう。
◆絶景!四国カルスト
ここから愛媛に向かいますが、ちょっと寄り道して、四国カルストという絶景ドライブコースを走りに行きました。
この四国カルスト、凄い絶景が待っているのですが、そこまでの道のりが結構過酷でした。
道が狭く、見通しも悪い山道だったのです。しかも、少し遅めの時間に向かったため、帰路につく対向車とかなりの台数擦れ違わなければなりませんでした。
狭い道を走るのは割と好きなのですが、この対向車とのすれ違いには少し辟易してしまいました。
しかし、そんな過酷な道をずっと走った先には別天地が待っていました。
写真ではなかなか解りにくいのですが、とてもだだっ広い高原に、巨大な石灰岩が乱立しているのです。
とても日本の景観とは思えない眺めなのです。
◆松山の居酒屋にて
愛媛に到着し、宿に着いた頃には、すっかり疲れ果てていました。又、こんぴらさんの階段で足がすっかりくたびれてしまっていました。
が、せっかくなのでおいしいものを食べたいと思い、ホテルの近くを彷徨ってみました。
丁度よい具合にホテルからすぐ近くに居酒屋がありました。早速、のれんをくぐってみると、夫婦で営む個人経営の小さなお店でした。
早速女将にお勧めメニューを聞いてみます。四国に来たら「これ食べとけ!」ってものを頼むとお願いすると、なら鰹や鯛のの刺身でしょう、という事で、まずは鰹の刺身をいただきました。
鰹はタタキで食べる事が多いですが、鮮度が良いと刺身でも行けるのですね。
そのほか、海産物を中心に色々といただき、酔い始めたところでそろそろ退散。最終日に備える為宿に帰りました。
◆最終日 まずは道後温泉で暖まり
最終日は、松山ときたら道後温泉でしょう、という事で、朝一で道後温泉に向かいます。
有名な道後温泉本館です。
日本書紀にも登場する由緒正しい温泉です。温泉も気持ちいいですが、休憩所も中々に居心地が良く、朝からテンションが上がります。
◆しまなみ海道を駆け抜けて
最終日なので、家路につきつつ最後のドライブを楽しみます。
今回選んだコースは「しまなみ海道」です。
四国の今治と本州の尾道を、島と橋で結んだコースで、ドライブには最高です。
こういう道は、スピードを上げてかっ飛ばすよりも、まったり走って景色を堪能するのが良いですね。
とは言え、運転中なのであまりよそ見もしていられませんが。
◆大三島 大山祇神社参詣
途中、大三島で一旦しまなみ海道から外れます。
目的は、大山祇神社を参拝すること。
ここは、天照大神の兄神、大山積神を祀る全国一万社の総本山なのです。場所柄からか、海の安全をつかさどる神様のようです。
記紀神話にも登場する古い神社ですので、境内にある木々も相当に年期の入ったものばかりです。
◆最後に少し贅沢を
お昼ご飯をどうしようか考えていたのですが、四国で食べる最後の食事ですので、ちょっと豪華にいこうかなと思っていました。
狙っていたお店があったのですが、そこが開店前から大行列。まだ開店前に訪れたのですが、もうこれ以上は入れるかどうか保証できませんとの店員さんのお言葉。
やむなく別のところを探します。
島内に道の駅に大きな生け簀があって、鯛が泳いでいました。どうやらここで鯛などを食べられるのではないか、と期待してお店に入りました。
そこで豪華昼ご飯となりました。ヒラメの揚げ物、鯛の寿司などのセットに、刺し盛りも加えます。ボリューム満点の昼食でした。
◆家路と感想
さて、後は家路をたどるだけです。とはいっても4、500キロはある道中です。のんびり80キロ走行で時間をかけて帰ってきました。
今回の旅は、MISIAのコンサートに参加するというのが第一目標でしたが、四国カルストなど、今まで全く知らなかった景勝地を訪れる事ができました。
四万十川方面には時間の都合で行けなかったのが残念と言えば残念でした。
時間があればまた行ってみたいと思いました。特に四国カルストは、もっと良い時間帯で長く滞在したいところでした。
うまいものも食べたし、MISIAのコンサートにも参加出来たしで、かなり満足な3日間でした。
東京勉強会に参加して
週末は、勉強会に参加するため東京に行ってきました。
コンサルティングに関する勉強会です。
勉強会に参加したメンバーとの意見交換や勉強会そのものの情報、そして講師との個別の面談など、どれ1つをとってもかけがえのない財産です。
中でも講師との面談は面白く、久しぶりにメモを取る手が追いつかず、もどかしい思いをしました。
昨年後半から、この勉強会参加のために月一ペースで東京通いをしていますが、今回が最終回でした。
半年通った中でも、今回の勉強会での収穫は格別多く、興奮冷めやらぬという感じです。
帰りの新幹線でそれらのことを一つ一つ思い返していたら、あっという間に名古屋についてしまいました。
いろいろな勉強会に参加しますが、当たりの勉強会もあればハズレの勉強会もあります。
中でも今回は大当たりでした。
いつかはそんな大当たりと思われるような場を提供したい、と思いを新たにしています。
【映画】風立ちぬを観て【感想】
本日、遅ればせながら宮崎駿監督の「風立ちぬ」を観てきました。
もうとっくに興業は終わっていると思っていたのですが、試しに検索してみたらミッドランドで1日1回だけ上映しているのを発見。早速出向いてみることにしました。
完全に時期を外しているので、チケットも楽々取れますし、なにより空いていて非常に快適に観ることができました。何しろ私の座っているシートの横一列で他に座っているのは一人だけというくらい空いています。
鞄や上着などを横の席に載せ、椅子の上であぐらを掻いても何等問題になりません。横幅がでかい人間はこういうのがたまらなく嬉しく得した気分になってしまうのです。
さて、本題の中身です。賛否両論があるのは知っていましたが、少なくとも戦争関連の右とか左とかの話は大筋で関係ないものだと感じました。
私が感じたのはワーク・ライフバランスとでもいう感じのことで、特に重篤な病気を抱えた人とその家族はいかに生きるべきなのかというテーマでした。
主人公の堀越二郎と妻の菜穂子の生き様です。
菜穂子は結核を患っており、高山治療が必要な体でした。一方の二郎は子供の頃からのライフワーク、飛行機の設計を人生の一大事業と考え邁進している技術者です。
菜穂子の病気を最優先する場合、二郎は職を辞し付き添わなければならなくなります。現代的価値観から言うと、そうすることが麗しき夫婦愛の形、であるとされそうです。
しかし、この夫婦はそれを選びませんでした。
二郎は夜遅くまで設計の仕事をし、家にまで持ち帰り残業をしています。菜穂子の体調の良いときに結婚し幸せに暮らしますが、二郎の仕事に目処がつくと高山治療の為に再び遠くの病院へ入院します。明示的には語られませんが、そのまま菜穂子は亡くなったのでしょう。劇中では、夫には美しい時だけを見せたかったと言われております。おそらく、結婚生活は相当にハードで菜穂子の身体を蝕んでいたのでしょう。治療に専念するというよりは終末医療に向かって行ったという所でしょう。
現代的な価値観を以て図ると、二郎は仕事を制限してでも菜穂子の病気の治療に向かうべきだったということになるのかも知れません。が、この物語の中で二人はあえてそれはせず、楽しい日々の1日1日を大切に生きるという方を選択しました。
物語のラストシーンは空想の世界ですが、それはキリスト教の「煉獄」なのだそうです。キリスト教に疎い我々にはなじみがありませんが、これは、天国には行けるのだけれども、100点満点の合格で天国にいける訳ではないので、その差の分だけ浄化しなければならず、それを過ごす為の場所なのです。そういえば煉獄の炎で焼かれるみたいな表現がありますが、これはその炎で浄化するという意味のようです。宮崎駿監督としても、やはりこの二人の生き方は100点満点で天国に行ける生き方ではないとしながらも、さりとて地獄行きになる不埒な生き方ではないと考えているのでしょう。天国と地獄の間くらいのそこそこ良い生き方だったという評価です。
まだまだ消化不良なのですが、私は観ていてもこの生き方が良いのか悪いのか判断できませんでした。だらだらと延命を続けるくらいなら一瞬光り輝く人生を送るというと聞こえは良いのですが、生死を分かつような病気をもった人がそのように思えるのかどうかはまた別の話のように思えます。
そして、菜穂子の立場を想像するととても辛く切ないものに思えます。自分の身を考えると夫の人生の夢を折ってしまうことになる。しかし、夫の夢と結婚を両立させると自分は早晩死んでしまうことは確定的。この立場に立ったとき、どちらかの生き方を人は選択できるものなのでしょうか。結婚する前から菜穂子は結核を患っており、人生が長いものではないと了知しています。その上で、自分の存在が二郎の足かせになるかも知れないと知りつつも、二郎との結婚を躊躇いません。むしろ菜穂子の方からアプローチをかけているように見えます。私の中ではこれすらも驚異的に思えてなりません。自分自身も将来がどうなるか全く想像のつかない病気を抱えている私としては、そのことが人生にとって大きな影を落としているという実感があり、とても菜穂子の様には生きられないと思いました。そこまで好きな人ができれば、自分の死に至る病すら障害にならないのでしょうか。現在の私ではそこが理解できない領域でした。
ですから、自らの死と引き替えに光り輝く一時の幸せをとるか、療養して長い時間を過ごすことを摂るのかという究極の選択に答えを出すということ、もしくはそれを考え悩むということすら想像できない領域なのです。
このように、私には身に迫るものがある分だけ、たとえそれが菜穂子のそれに比べて重たい病気ではないとしても、病気を抱えて生きるということの苦しさというものを感じざるを得ませんでした。昨今、ワーク・ライフバランスを考えて生きましょうなどと簡単に言われています。けれども、こういったケースを想像したとき、単に病気を治す、又は延命するという人道的な選択をすることが必ずしも正しいことではないのだということを了解して語られているのかということに疑いを感じさせられる話でした。この物語の中で、もし仮に二郎が職を投げ打って菜穂子の治療に専心したとして、それは菜穂子にとって福音になったのかというと、到底そうは思えません。むしろ、そのような選択をする人であれば結婚相手にすらならなかったかも知れません。
そして、この時、ワーク・ライフバランスを考えて決断しなければならないのは、働いている二郎ではなく、菜穂子であるということがさらに悩ましいのです。自分一人の人生でなく、二人分の人生の選択を病身にありながらしなければならないというのはとても辛いことではないでしょうか。
病気であるというただその一点でも大変なことであるのに、世の中は、今も昔も変わる事なくそれ以外の人生の決断を迫ってくるものなのでしょう。単なる病気の辛さ以外の辛さ。このことに思いを馳せざるを得ない映画で、菜穂子の病気のカミングアウト以降、終始辛い気持ちで観ざるを得ませんでした。
もっと他にも観て考えるものがあるのでしょうが、とにかく私自身の人生の問題設定とすっかりかぶってしまっていたので他の点にはさっぱり気が向きませんでした。もう少し時間が経って、もう一度観てみたら感想も代わるのかも知れません。DVDが出たらもう一度観てみようと思っています。
【車載動画】 井川湖・白樺荘 【静岡】
10月28日、所用があって静岡に出かけました。
井川湖の先にある白樺荘までドライブしてきました。
非常に険しい道が続き、とても疲れてしまいましたが、いろいろと収穫もあり、良い旅でした。
【斑鳩の里】 奈良、法隆寺と石舞台古墳ドライブ 【明日香村】
昨日、急に思いたって奈良方面へドライブに出かけました。
思いつきということもあって、時間的には出遅れ気味でしたが、青空の下、とても気持ちの良いドライブができました。
目的地の第1は法隆寺です。
小学校の修学旅行以来の訪問です。
所蔵されている仏像や宝物などが、ことごとく教科書掲載品で、さすが法隆寺、といった感じです。
ただし、拝観後に昼食として摂った茶粥はちょっと微妙な感じ。お茶漬けとの違いが解りませんでした・・・。
気を取り直して、少し離れた明日香村の石舞台古墳に向かうことにします。
時間があれば大神神社にも行きたかったのですが、ちょっと無理そうなので断念しました。
石舞台古墳と言えば、蘇我馬子の墓として知られています。
有力豪族だったので、もっとアクセスの良いところにあるのかと思いきや、割と山の中にありました。
とは言え、その辺りは天皇陵なども沢山ある、当時のVIP達の墓所。
もっと早い時間にきていろいろと見て回りたかったですね。
石舞台古墳は、見る前はたいしたことないのでは、と思っていましたが、あに図らんや、中々見所たっぷりの良い所でした。
石舞台の下はかなり大きな空洞になっていて、自由に中を見られます。
となりのおじさんがボランティアらしき人から説明を受けているのを便乗して聞いていると、全ての石の重心が穴の外にあるため、絶対に中には崩れ落ちない構造になっているのだとか。
他にも、雨水も全て穴の外に行くように設計されているそうで、飛鳥時代の土木技術、恐るべし、といった感じでした。
帰り道は、事故渋滞が3件も重なる不運ぶり。終始半クラッチを使ったノロノロ運転で閉口、快適とは言い難い道のりでした。
次に奈良に来ることがあるなら、明日香の古墳群をもっと詳しく見て回りたいと思いました。
夏休みのオープンカー・ドライブ 【開田高原】
◆ 開田高原へドライブに
夏休み期間に、久しぶりに愛車ロードスターの屋根を空けてドライブしてきました。
行き先は長野県の開田高原です。御嶽山のふもとの村で、日本在来馬の一種、木曽馬がいます。
名古屋からだと200キロもなく、軽いドライブには最適です。今回は行かなかったのですが、御嶽山の中腹までの道は絶景です。
開田高原は、私の大好きなドライブコースの一つなのです。
今回は、突然思いたったので、出発時間は昼過ぎと遅めです。中央道を中津川まで使うと時間短縮になりますが、夏休み真っ盛りの日に行ったため、途中10キロを超える渋滞にはまってしまいました。長い渋滞でしたが、それ以外の場所は空いていたので、思ったよりは時間のロスは少なくてすみました。
長野県は、名古屋近郊と比べると明らかに涼しく、屋根を開けてのドライブも快適です。トンネル内などは、半袖では涼しいくらいです。
途中、寄り道をして開田高原近くの唐沢の滝を見てきました。
道中の車載動画を撮ったので、以下に貼り付けておきます。
カメラの固定が十分でなく、かなり揺れています。固定方法は改善の余地ありですね。
◆ 木曽馬牧場・木曽馬の里
お目当ての木曽馬牧場では、久しぶりに木曽馬に触ってきました。とても穏やかな性格の馬なので、近づいても全然怖くなく、直接手から草を食べてくれます。
馬というとサラブレッドを思い浮かべがちですが、日本にも在来種と呼ばれる馬たちがいます。南部馬、岬馬などと並ぶ有名な在来種の一つが木曽馬です。実は、木曽馬の純血は既に絶えてしまっており、現在は近縁種の交配を続ける事で限りなく元の木曽馬に近づけているそうです。
日本在来種の馬たちの特徴は、その性格の穏やかさにあります。大変おとなしく、また我慢強い性格の為、農作業にはうってつけの存在でした。かつては人の住む家の中に馬屋があり、文字通り一つ屋根の下に住んでいたくらい身近な存在だったのです。
ここ木曽馬の里では、体験乗馬や馬車に乗るなど馬と触れあう体験コーナーがあります。
見つめ合う馬と美少女。いかにも高原という感じがします。(ちなみにこの女性は全然知らない方です。顔映ってないから掲載しちゃいました。)
また、木曽の山並みと白樺、馬と言った取り合わせは、いかにも高原という感じがします。とても牧歌的でお気に入りのスポットなのです。
◆ ソバとアイス
さて、一通り馬に触って満足したので、次はお腹を満足させる番です。信州と言えばソバです。近くの霧しなソバでざるそばをすすりました。さらに、開田高原名物のアイスクリーム屋さんがあるので、そちらでソフトクリームをいただきました。
◆ 家路
お腹も満たされたので、そのまま真っ直ぐ帰ろうかと思ったのですが、最近開通したという権兵衛トンネルとやらを使ってみたかったので、少し北上します。権兵衛トンネルを抜けると伊那市に出ますので、そこから南下して治部坂峠を越え、信州平谷の道の駅にあるひまわりの湯に立ち寄ります。ここは泉質がとてもよく、一番よく行く温泉なのです。
お祭りの日とかぶっていたようで、温泉内もお祭りに参加するちびっ子達であふれていました。温泉を満喫したので、園原インターまで山道を北上し、中央道で家に帰りました。
障害者だからこそ起業しろ! 「働く、ということ」
本日は、御用納め。
年末ということで忙しい雰囲気のなかですが、少し時間がとれたので、久しぶりに喫茶店にて読書するという贅沢をしました。
十万人に一人という難病で、自力でできることは「話す」こと、「指先を1センチ動かす」ことぐらいという重度障害者が、19歳にして社長になったという「寝たきり社長の奮闘記」。
非常に自分のテーマと重なっているので、本屋で見て、即買い、即読みしました。
常々、私も障害者、とりわけ精神障害者は起業すべきだと考えてきました。本書は、まさにその考えを実証してくれた方の体験記です。
養護学校を出ても、自分が働ける場所がないという事実に直面。だったら自分で会社作れば良い、という発想力と行動力。
しかも、その結論に達したのは19歳の青年です。恐るべし、です。
私自身も精神疾患を患っており、仕事でも同じような病気の方と接する事が多いのですが、皆さん就職には大変苦労されています。
治ってしまうか、それとも、症状が固定化してもうこれ以上は良くはならないだろうなと感じたあたりで社会復帰を志しますが、空白の職歴が大きな障害となって立ちはだかります。
人の本能として、何もせずにぶらぶらしている、という事には納得できないようで、それは自分自身の居場所を確保するという意味とほぽ同義なのだと思います。
その居場所というのは、別に会社に行って働くという事でしか得られないというものではなく、家事労働や勉学に励むといった事でも良いのです。
自分のやるべき事がちゃんとあり、そのやるべき事が身近な人から、そして自分自身から認められているという事が最大の問題です。
今の世の中では、それは、ほぼイコール会社勤めとなっています。少なくとも成人男性には。
そこで、女性はどうなんだとか言い出すと、ジェンダー問題とか出てきてやっかいなので言いませんが、少なくとも日本の成人男性は、この「会社勤め」という言葉に生涯、縛られているように見受けられます。
例えば、定年退職した事を考えてみると、家にも近所にも居場所がない。果ては定年と同時に離婚だ、なんて事も言われています。
会社勤めをいかに上手くこなすか、という事が日本人男性にとっての存在意義となっていた事で、うまく高度経済成長ができたという側面はあるものの、しかし、会社勤めなるものが一般化したのは戦後のたかだか半世紀そこらの歴史しかないのです。
それ以前は、会社勤め以外の選択肢があった。
普通に町の商店街で自営業を営む人がいて、職人さんもいて。
昔の方が良かったなどと言うつもりはありません。社会保障はしっかりしていなかったり、丁稚奉公とか割に合わない制度もあったりします。
そもそも職業選択の自由があったかどうかも定かではありません。
現代の方が生活レベルが高いのも事実です。
会社という組織は全く否定されるべきものではない。ただ、時代が変わったと。
精神障害者は起業すれば良いのに、という思いと同時に思っている事があります。
それは、職業としての自営業、というものが復活すれば良いのに、という思いです。
今、起業しよう、という人がいるとします。そうすると、余程の変わり者か、金の亡者と思われるかのどちらかです。
経営者の方々も、リスクを背負って一旗揚げたからには、サラリーマンよりも多くの所得を得なければいけないと考えています。
終身雇用の安定した生活を捨ててまでリスクテイクしたからには、それなりのリターンが得られて然るべき、という考えは極めて合理的です。
が、その前提は既に崩壊しています。終身雇用こそが日本の不景気の元凶とも言うべき状況になっています。
世界で生まれている新しいビジネスが、なぜ日本では生まれないのか、という議論がよく聞かれるようになりました。
もっと端的に、なぜiPhoneは日本では生まれなかったのか、と言ってもいいでしょう。
その答えは、iPhoneを生んだスティーブ・ジョブズという人を考えれば明らかです。
スティーブ・ジョブズが日本の企業に入っても、おそらく何の業績も上げられない事でしょう。
なぜなら、彼は「変わり者」だからです。
彼は協調性に欠け、ワガママだった。
その「個性」を貫いたからこそのiPhoneであり、Macintoshであるのです。
日本にスティーブ・ジョブズが生まれたとしても、既存の日本の企業からiPhoneは生まれなかったことでしょう。
別の新しい企業をひっさげて、新製品を世に問うたのだろうと思います。
全く新しい事を考える人を排除する組織というものは、日本だけの問題ではなく、どの組織でもある話だと思います。
しかし、日本には、「会社勤め」以外の選択肢が極端に少ない。そこが問題点なのだろうと考えています。
長期間の雇用は、人生を安定させますが、社会そのものも必要以上に安定させてしまいます。
どうも「起業=一攫千金」という構図は今の日本の発展を阻害しているとしか思えません。
もう少し、会社を起こすという事が一般になじんだ方が良いと思うのです。
さて、健康な人ですら、今後は自営業を営む人が増えるのではないかと思っている昨今です。いわんや、不健康な人をや、です。
マイノリティであれば、自分に都合の良い環境は自分自身で手に入れるのが一番合理的です。
会社が居心地が悪いのであれば、居心地の良い会社を作ればいい。
実に合理的。
その答えにたどり着き、自ら行動を起こした本書の著者には感服です。
実際問題として、健康で楽しい毎日を送っている健常者の方より、どうせ障害者雇用で就職したところで将来はたかが知れている、と開き直れる障害者の方が起業向きなのではないかと思うのです。
弱点があるからこそ、それを強みに変える事が求められます。
著者は、自分たちが障害者である事は弱みでもあるが、強みでもあると自覚しています。
障害者が自ら起業したという事にニュースバリューがある事を見抜いて、自ら新聞社に働きかけもします。
その当たりのしたたかさというのも、見習うべき点です。
自分の負い目を逆手にとる、というのは、言うは易く行うは難し。
そうそう簡単に自分のコンプレックスを赤裸々には語れないものです。
それこそ、まさに私の人生のテーマでもあります。
1年の終わりにこの本に出会えたのは幸運でした。
「障害者でも起業した」ではなく、「障害者だからこそ」起業した。
その一点にこそ、この本の最大の価値がある。
そして、それを可能にしたのは、スカイプであったり、Webページ制作業であったりというIT産業のたまものです。
これぞITの社会的活用の教科書ではないでしょうか。
講演会、出演!! 題して「人も組織も元気にするメンタルヘルス講習会」
本日は、今年一番の目標としていたメンタルヘルス対策の講演を栄の中日パレスで行ってきました。
「人も組織も元気にする メンタルヘルス講演会」と銘打ってのセミナーでした。名北労働基準協会さん主催、名古屋北労働基準監督署後援というビッグネームをお借りしたおかげで、約100名の方にご参加いただけました。
今回の講演会は、10月1日から始まる全国労働衛生週間のキャンペーンとして開催されました。今年の労働衛生週間のスローガンは「心とからだの健康チェック みんなで進める健康管理」となっており、メンタルヘルスに重点がおかれています。私としては、まさに夢のような舞台であり、このような機会を下さいました名北労働基準協会様には感謝に絶えません。
★ こんな事お話しを
内容は、労使関係は契約が基本であり、その契約内容には安全配慮義務が含まれている、という事から説き起こし、パワハラ・セクハラ、長時間労働といった原因となる事案への対策、休職・復職・リハビリ出勤への対応、睡眠管理の勧めといったものでした。少し欲張りすぎたという反省はありますが、様々な業種の実務担当の方々が参加されるという会の趣旨を考えれば、やはり一通り網羅しておくべきで、どれも外せない内容だったと思います。
★ 失敗もあったけれど
自分のパソコンを持ち込んでスライドを映させていただいたのですが、その設定に手間取った事が、実は今日一番緊張した場面でした。というのも、私はMacのKeynoteというプレゼンソフトを使って資料を作成していたため、現場にあるPCと互換性がなく、万一自分のパソコンが上手くつながらなかった場合にはスライドなしで講演しなければならなかったからです。試行錯誤の結果、何とかつながったので一安心しましたが、事前の準備の大切さを痛感いたしました。家のモニターにつないだ時には簡単に接続できたのですが、プロジェクターでは手こずりました。今日ばかりは自前のプロジェクターが欲しいと思いました。
また、この手のプレゼンソフトには、発表者用のあんちょこを書くスペースがあり、手元のモニターにだけそれが表示されるという仕掛けがあるのですが、それも上手く作動せず、実は頼りのあんちょこなしで本番をしのぐ事となってしまいました。無論、考え抜いて作ったものですので、内容は空で言えるくらいにはなっているのですが、本番前にそうした事態に気づくとギョッとしますね。
★ いろいろと嬉しい1日でした
そんなちょっとしたアクシデントもありながら、無事終了する事ができました。また、労働基準監督署長様という大変立派な方とお茶をご一緒できるという貴重な機会もいただき、大変充実した1日となりました。
ずっと以前から構想を練り、直前まで、本当に直前、今朝出かける前まで推敲を重ね、自分でもまずまずの出来だと思う結果を出せたのは本当に良かったなぁと思いました。。
特に、講演会終了後、「とてもためになりました」とわざわざ仰って下さった方がいて、こうした一言が本当に励みになるものなのだと感激しました。
★ ご褒美編 カレーとビール
という訳で、昼はカレーを食べました。カレーは良いものなので、嬉しい時によく食べに行きます。
夜は、発泡酒とかリキュールではない、本物のビールでちょいと乾杯です。
青春18きっぷで金沢・長野の旅 その1 [東海道・北陸本線編]
YouTubeで古い型の電車が到着する動画を見ていたところ、その駅になんだか見覚えがありました。
単に見覚えがあるだけではなく、到着時に場内に流れるメロディにも聞き覚えがありました。
これはもしや金沢駅ではないか?と思いきや、まさにその通り。
学生時代を過ごした金沢の数少ない公共交通機関です。冬の帰省には欠かせない乗り物でした。
遙か昔のお話しになってしまった学生時代に思いを馳せていたら、思いついてしまったのです。
そうだ、金沢へ行こう。
一週間前の出来事です。
それから、仕事のスケジュールを工面しつつ日程を組み、宿、チケット等を手配しました。
そして、28日から二泊三日で金沢・長野をめぐる旅に行ってきました。
但し、青春18きっぷ使用です。
全部、鈍行です。
もう若くないのだなあと実感したとかしないとか。
そんなこんなの初日、高蔵寺〜金沢間の動画です。
金沢駅に降り立ち改札をくぐると、そこには見たこともない駅がありました。
今から15年前に見た金沢駅の面影はどこにもなく、そこにはやたらと近代的な駅舎がありました。
どこ、ここ?
面食らいつつ、まずは腹ごしらえ。
おでん定食と金沢名物、治部煮を食しました。
腹が満たされたので市内観光に向かいます。
楽天ブックス kobo Touch 開封の儀とその他うんちく
★ 楽天ブックスのkobo Touch勝ってしまいました
まあ、なにも言わず、この画像を見て下さい。
今回、私がどうしても欲しくて欲しくでたまらなかった商品の動画です。
★ 電子書籍端末戦争 先鋒・iPad
電子書籍元年と言われた2010年のiPad発売から早2年。日本では全くと言っていいほど盛り上がりの見られない電子書籍業界でした。が、2012年の今年、ようやく普及の兆しが見え始めてきています。
そもそも2010年に元年と呼ばれたのは、iPadが発売されたからです。当初、iPadは汎用端末というよりは電子書籍端末として期待されていたからです。
しかし、iPadは常に持ち歩くには少し重たく、満員電車などの混雑した状況では取り出すことすらためらわれてしまう取り回しの悪さという弱点があります。
わざわざ電子書籍端末を買ってまで本を読もうという人は、よほどの本好きであると思われますから、この携帯性の悪さは致命的でした。
★ 電子書籍端末界の巨人 総大将・Amazon.com
電子書籍端末の本命は、やはりAmazonです。Amazonは紙と見た目がほとんど変わらないというe-インクという液晶画面を持つキンドルと、昨今流行のスマホに搭載されているAndroidというOSを搭載したキンドル・ファイアーという二つのラインを持っています。
そして、そのどちらもが、軽くて取り回しがよいのです。
さらに、Amazonは本業が本屋さんですから、取りそろえている書籍の数も莫大です。紙の本と違い、電子書籍には在庫という概念がないので、一つのタイトルについての販売部数の少なさについてそれほどナーバスでなくてもよいというのも追い風です。
しかし、大変残念な事に、今に至るもAmazonの電子書籍部門は日本市場には足を踏み入れていません。その大きな原因は、日本の出版構造にあるようです。今日はそのあたりの話はすっ飛ばしますが、とにかく、日本は電子書籍不毛の地であったのです。ただでさえ日本語というローカルな言語しか扱えない人がほとんどなので、これは大変なダメージだと考えます。
★ 電子書籍端末のダークホース 楽天kobo Touch
そのAmazonが、そろそろ満を持して日本に上陸するのではないか、という噂が流れてきています。出版各社と契約交渉中であるという情報はずいぶん以前から聞かれています。そして、いよいよ今夏、黒船来襲か、と思われている。それが先月までの状況でした。
電子書籍後進国に、世界最大の書店が乗り出してくる、という状況に一石を投じたのは、楽天、三木谷社長でした。突如、カナダの電子書籍企業kobo社を買収し、日本で本格的な電子書籍市場を展開する、と発表したのです。
最大勢力のAmazonが進出するその直前、恐るべき機動力とタイミングで奇襲攻撃をしかけてきたのです。
実は、これまでも日本企業が電子書籍事業に参戦したことはありました。SONYやSHARPです。TSUTAYAを擁するカルチャー・コンビニエンス・クラブ(CCC)とタッグを組んだSHARPも惨憺たる結果に終わっています。
しかし、今度の楽天は違うかも知れない。そんな予感を感じさせるものでした。社内公用語を英語に限定するなど、いかにも未来を見据えた経営をしている三木谷社長ですから、何かやってくれるかもしれないという期待があります。また、Amazon進出直前に打って出たというタイミング的な期待感もあります。なにやら強い本気度を感じるのです。
★ もうこうなったら買うしかね〜!!
いずれにせよ、楽天は動き出しました。
kobo Touchというeインク液晶搭載端末を、値段7,980円という破格の値段でLaunchしたのです。
いや、もう、これ買うしかないでしょ!時代の流れに乗り遅れる訳にはいかんのです。
iPhone日本上陸の際の名言をここでもう一度繰り返さねばなりません。
「乗るしかないでしょう、このビッグウェーブに!」
と言う訳で、予約して発売日当日に入手いたしました!
もしよろしければ、冒頭の動画をもう一度見てもらってもかまわないのですが・・・。
ま、iPhoneの時ほど絶対的に凄いという感覚はないので、「ビッグウェーブ」とまでは言えない気はするのですが・・・。
しかし、ちょっとばかり小さいからといってウェーブを無視する訳にはいかないのです。電子書籍化を心待ちに待っていた私としては。
★ 電子書籍は単に電子端末で文字を読むだけの機械じゃあないんだよ!
電子書籍が普及して、もっともっと便利な機能が搭載されていけば、読書の作法が明らかに進化するはずです。
ソーシャル読書なんてのも楽々ですよ。Twitter読書会なんて目じゃないです。
そういう次の世の中に憧れていればこそ、我が家の本という本を断頭台にかけ、ばらばらに切り裂いた挙げ句、くまなく全身をスキャンするという暴挙を行っているのです。
今まで本を切り刻んでスキャンする行為を止めないのはなぜかと言えば、数百というオーダーでデータを取り込み、持ち運ぶことができるからなのです。
★ だから電子書籍市場が成長してくれないと困るんだよ・・・
かつてアップルがiPodを販売した時のキャッチコピーは、「1,000 songs in your pocket.」でした。1000曲の音楽があなたのポケットに入ります。それと同じことを求めていただけです。
その後、iPodもどんどん派生進化し、iPhone、iPadと新型がでる度にできる事が増えていきました。
今のkobo Touchは正直機能不足でバグも散見されます。
しかし、ダントツに軽くて読書向きのサイズの液晶を備えているという点で大きく評価します。
そして、これからやってくる世界の巨人Amazonと戦い、切磋琢磨することで、よりよい電子書籍端末の進化がやって来ることを期待しているのです。
どうか三木谷社長、俺の乏しい財布から出した投資が、成功だったと思わせてくれる日に導いて下さい。貧乏していると8,000円とか清水の舞台から真っ逆さまな金額なので・・・。
★ しつこいですけど動画再掲
いや、この動画つくるの結構時間かかったものですから・・・。
沢山見てもらえるよう、各所に罠をしかけ(ry