Archive for the ‘旅行記’ Category

四国、2泊3日のドライブ旅行

2014-10-02

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9月13~15日にかけて四国ドライブに行ってきました。


◆鳴門大橋へ

さて、往きは淡路島から鳴門大橋へ。
四国と言えば橋です。
橋の大きさにビックリです。

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残念ながら鳴門のうず潮は時間が合わずに見られませんでした。


◆讃岐うどんを求めて・・・

四国に上陸したら、まずは食さねばならないものがありますね。

讃岐うどんです!


今回は、「うどんバカ一代」というお店に行きました。
ガイドブックに載っているだけあって、お昼時を外したのに行列していました。

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温玉肉うどんを食べました。
さすが本場のうどんです。麺に腰があってとてもおいしかったです。


◆MISIAのコンサートへ

この日は3時くらいに宿にチェックイン。
少し休憩した後、もう一度出かけます。
行き先は・・・。

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MISIAのライブコンサートです。


今回、四国旅行する一番の目的でした。愛知県の近くでは開催されないので、四国まで旅行がてら見に来たという訳なのです。

今回のライブは、ちょっと趣向が凝っていて、キャンドルナイトという観客全員がキャンドルを持って鑑賞するというスタイルでした。
おっさんが一人で参戦するには少しロマンティック過ぎますかね。
場所も、瀬戸内海の島々を臨む海沿いの野外ステージで、ロケーションも最高です。

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MISIAの歌声もすばらしく、鳥肌ものでした。
まだレコーディングもされていない新曲発表があったり、コンサートでは珍しい写真撮影タイムがあったりと、色々と趣向を凝らした演出でした。


◆旅行2日目 こんぴらさん参拝

翌日、本格的に観光を始めます。
まずは「こんぴらさん」こと金刀比羅宮へ向かいます。

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奥社まで行くと、階段が1368段にものぼるので、必死に階段を上ります。
登り切ると、街を見下ろす絶景が待っていました。
この後、登ってきた階段を引き返すのですが、下りは膝に来ます。膝ががくがく笑ってしまって大変でした。
運動不足ですね。


◆高知・桂浜へ!

次は香川県を出て高知県に入ります。

高知と言えば桂浜で龍馬像、でしょう。

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◆絶景!四国カルスト

ここから愛媛に向かいますが、ちょっと寄り道して、四国カルストという絶景ドライブコースを走りに行きました。
この四国カルスト、凄い絶景が待っているのですが、そこまでの道のりが結構過酷でした。
道が狭く、見通しも悪い山道だったのです。しかも、少し遅めの時間に向かったため、帰路につく対向車とかなりの台数擦れ違わなければなりませんでした。
狭い道を走るのは割と好きなのですが、この対向車とのすれ違いには少し辟易してしまいました。

しかし、そんな過酷な道をずっと走った先には別天地が待っていました。

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写真ではなかなか解りにくいのですが、とてもだだっ広い高原に、巨大な石灰岩が乱立しているのです。
とても日本の景観とは思えない眺めなのです。


◆松山の居酒屋にて

愛媛に到着し、宿に着いた頃には、すっかり疲れ果てていました。又、こんぴらさんの階段で足がすっかりくたびれてしまっていました。
が、せっかくなのでおいしいものを食べたいと思い、ホテルの近くを彷徨ってみました。

丁度よい具合にホテルからすぐ近くに居酒屋がありました。早速、のれんをくぐってみると、夫婦で営む個人経営の小さなお店でした。
早速女将にお勧めメニューを聞いてみます。四国に来たら「これ食べとけ!」ってものを頼むとお願いすると、なら鰹や鯛のの刺身でしょう、という事で、まずは鰹の刺身をいただきました。
鰹はタタキで食べる事が多いですが、鮮度が良いと刺身でも行けるのですね。

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そのほか、海産物を中心に色々といただき、酔い始めたところでそろそろ退散。最終日に備える為宿に帰りました。




◆最終日 まずは道後温泉で暖まり

最終日は、松山ときたら道後温泉でしょう、という事で、朝一で道後温泉に向かいます。

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有名な道後温泉本館です。
日本書紀にも登場する由緒正しい温泉です。温泉も気持ちいいですが、休憩所も中々に居心地が良く、朝からテンションが上がります。


◆しまなみ海道を駆け抜けて

最終日なので、家路につきつつ最後のドライブを楽しみます。
今回選んだコースは「しまなみ海道」です。
四国の今治と本州の尾道を、島と橋で結んだコースで、ドライブには最高です。


こういう道は、スピードを上げてかっ飛ばすよりも、まったり走って景色を堪能するのが良いですね。
とは言え、運転中なのであまりよそ見もしていられませんが。

◆大三島 大山祇神社参詣

途中、大三島で一旦しまなみ海道から外れます。
目的は、大山祇神社を参拝すること。
ここは、天照大神の兄神、大山積神を祀る全国一万社の総本山なのです。場所柄からか、海の安全をつかさどる神様のようです。

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記紀神話にも登場する古い神社ですので、境内にある木々も相当に年期の入ったものばかりです。

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◆最後に少し贅沢を

お昼ご飯をどうしようか考えていたのですが、四国で食べる最後の食事ですので、ちょっと豪華にいこうかなと思っていました。
狙っていたお店があったのですが、そこが開店前から大行列。まだ開店前に訪れたのですが、もうこれ以上は入れるかどうか保証できませんとの店員さんのお言葉。
やむなく別のところを探します。
島内に道の駅に大きな生け簀があって、鯛が泳いでいました。どうやらここで鯛などを食べられるのではないか、と期待してお店に入りました。

そこで豪華昼ご飯となりました。ヒラメの揚げ物、鯛の寿司などのセットに、刺し盛りも加えます。ボリューム満点の昼食でした。

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◆家路と感想

さて、後は家路をたどるだけです。とはいっても4、500キロはある道中です。のんびり80キロ走行で時間をかけて帰ってきました。

今回の旅は、MISIAのコンサートに参加するというのが第一目標でしたが、四国カルストなど、今まで全く知らなかった景勝地を訪れる事ができました。
四万十川方面には時間の都合で行けなかったのが残念と言えば残念でした。
時間があればまた行ってみたいと思いました。特に四国カルストは、もっと良い時間帯で長く滞在したいところでした。
うまいものも食べたし、MISIAのコンサートにも参加出来たしで、かなり満足な3日間でした。

東京勉強会に参加して

2014-04-14

週末は、勉強会に参加するため東京に行ってきました。
コンサルティングに関する勉強会です。




勉強会に参加したメンバーとの意見交換や勉強会そのものの情報、そして講師との個別の面談など、どれ1つをとってもかけがえのない財産です。
中でも講師との面談は面白く、久しぶりにメモを取る手が追いつかず、もどかしい思いをしました。




昨年後半から、この勉強会参加のために月一ペースで東京通いをしていますが、今回が最終回でした。
半年通った中でも、今回の勉強会での収穫は格別多く、興奮冷めやらぬという感じです。


帰りの新幹線でそれらのことを一つ一つ思い返していたら、あっという間に名古屋についてしまいました。
いろいろな勉強会に参加しますが、当たりの勉強会もあればハズレの勉強会もあります。
中でも今回は大当たりでした。
いつかはそんな大当たりと思われるような場を提供したい、と思いを新たにしています。







東京で食べた、銀座文明堂のハヤシライス

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【車載動画】 井川湖・白樺荘 【静岡】

2013-11-18

10月28日、所用があって静岡に出かけました。
井川湖の先にある白樺荘までドライブしてきました。

非常に険しい道が続き、とても疲れてしまいましたが、いろいろと収穫もあり、良い旅でした。

【斑鳩の里】 奈良、法隆寺と石舞台古墳ドライブ 【明日香村】

2013-11-17

昨日、急に思いたって奈良方面へドライブに出かけました。
思いつきということもあって、時間的には出遅れ気味でしたが、青空の下、とても気持ちの良いドライブができました。

目的地の第1は法隆寺です。

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小学校の修学旅行以来の訪問です。

所蔵されている仏像や宝物などが、ことごとく教科書掲載品で、さすが法隆寺、といった感じです。
ただし、拝観後に昼食として摂った茶粥はちょっと微妙な感じ。お茶漬けとの違いが解りませんでした・・・。

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気を取り直して、少し離れた明日香村の石舞台古墳に向かうことにします。
時間があれば大神神社にも行きたかったのですが、ちょっと無理そうなので断念しました。

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石舞台古墳と言えば、蘇我馬子の墓として知られています。
有力豪族だったので、もっとアクセスの良いところにあるのかと思いきや、割と山の中にありました。
とは言え、その辺りは天皇陵なども沢山ある、当時のVIP達の墓所。
もっと早い時間にきていろいろと見て回りたかったですね。

石舞台古墳は、見る前はたいしたことないのでは、と思っていましたが、あに図らんや、中々見所たっぷりの良い所でした。
石舞台の下はかなり大きな空洞になっていて、自由に中を見られます。

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となりのおじさんがボランティアらしき人から説明を受けているのを便乗して聞いていると、全ての石の重心が穴の外にあるため、絶対に中には崩れ落ちない構造になっているのだとか。
他にも、雨水も全て穴の外に行くように設計されているそうで、飛鳥時代の土木技術、恐るべし、といった感じでした。

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帰り道は、事故渋滞が3件も重なる不運ぶり。終始半クラッチを使ったノロノロ運転で閉口、快適とは言い難い道のりでした。

次に奈良に来ることがあるなら、明日香の古墳群をもっと詳しく見て回りたいと思いました。

夏休みのオープンカー・ドライブ 【開田高原】

2013-08-21

 ◆ 開田高原へドライブに

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夏休み期間に、久しぶりに愛車ロードスターの屋根を空けてドライブしてきました。

行き先は長野県の開田高原です。
御嶽山のふもとの村で、日本在来馬の一種、木曽馬がいます。
名古屋からだと200キロもなく、軽いドライブには最適です。
今回は行かなかったのですが、御嶽山の中腹までの道は絶景です。
開田高原は、私の大好きなドライブコースの一つなのです。

今回は、突然思いたったので、出発時間は昼過ぎと遅めです。
中央道を中津川まで使うと時間短縮になりますが、夏休み真っ盛りの日に行ったため、途中10キロを超える渋滞にはまってしまいました。長い渋滞でしたが、それ以外の場所は空いていたので、思ったよりは時間のロスは少なくてすみました。

長野県は、名古屋近郊と比べると明らかに涼しく、屋根を開けてのドライブも快適です。トンネル内などは、半袖では涼しいくらいです。


途中、寄り道をして開田高原近くの唐沢の滝を見てきました。

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道中の車載動画を撮ったので、以下に貼り付けておきます。




カメラの固定が十分でなく、かなり揺れています。固定方法は改善の余地ありですね。


 ◆ 木曽馬牧場・木曽馬の里

お目当ての木曽馬牧場では、久しぶりに木曽馬に触ってきました。とても穏やかな性格の馬なので、近づいても全然怖くなく、直接手から草を食べてくれます。



馬というとサラブレッドを思い浮かべがちですが、日本にも在来種と呼ばれる馬たちがいます。南部馬、岬馬などと並ぶ有名な在来種の一つが木曽馬です。実は、木曽馬の純血は既に絶えてしまっており、現在は近縁種の交配を続ける事で限りなく元の木曽馬に近づけているそうです。

日本在来種の馬たちの特徴は、その性格の穏やかさにあります。大変おとなしく、また我慢強い性格の為、農作業にはうってつけの存在でした。かつては人の住む家の中に馬屋があり、文字通り一つ屋根の下に住んでいたくらい身近な存在だったのです。

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ここ木曽馬の里では、体験乗馬や馬車に乗るなど馬と触れあう体験コーナーがあります。

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見つめ合う馬と美少女。
いかにも高原という感じがします。(ちなみにこの女性は全然知らない方です。顔映ってないから掲載しちゃいました。)

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また、木曽の山並みと白樺、馬と言った取り合わせは、いかにも高原という感じがします。とても牧歌的でお気に入りのスポットなのです。

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 ◆ ソバとアイス

さて、一通り馬に触って満足したので、次はお腹を満足させる番です。
信州と言えばソバです。近くの霧しなソバでざるそばをすすりました。
さらに、開田高原名物のアイスクリーム屋さんがあるので、そちらでソフトクリームをいただきました。

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 ◆ 家路

お腹も満たされたので、そのまま真っ直ぐ帰ろうかと思ったのですが、最近開通したという権兵衛トンネルとやらを使ってみたかったので、少し北上します。
権兵衛トンネルを抜けると伊那市に出ますので、そこから南下して治部坂峠を越え、信州平谷の道の駅にあるひまわりの湯に立ち寄ります。ここは泉質がとてもよく、一番よく行く温泉なのです。

お祭りの日とかぶっていたようで、温泉内もお祭りに参加するちびっ子達であふれていました。温泉を満喫したので、園原インターまで山道を北上し、中央道で家に帰りました。

いよいよ口頭審理開始!  再審査請求・参加日記【後編】

2013-06-04

 ◆ 労災保険、再審査請求の為、東上。

労災保険について再審査請求について、労働保険審査会の公開審理に出席する為、東京へ行ってきました。

審査会場までの様子は”厚労省の対応に不服あり!  労働保険審査会・参加日記【前編】”

事件の概要と対策は”再審査請求の事件の概要と対策  再審査請求・参加日記【中編】”
でご覧下さい。


 ◆ いよいよ審査会会場へ

審査会控え室で待っていた我々に、係員が会場への移動を促します。いよいよその時が来ました。出席者3人、緊張の面持ちで8階へ向かうエレベーターに乗り込みます。そのまま会場入り口に案内され、扉が開きます。

開くと、驚くべき会場が待っていました。事前に情報収集しており、かなりの人数の関係者がいるので、相当プレッシャーは感じるだろうと予想はしていましたが、思いの外立派な会場の為、それだけでも圧倒されてしまいます。

一般的な感覚で、長机が並んでいて、そこにずらっと審査員初め関係者が並んでいるのかと思っていました。が、あに図らんや。それぞれ独立した専用の立派な机があり、それぞれの位置についています。正面から見ると、中央の審査長を中心にまるで陣形を組むかのようで、人の数以前に、その陣容に驚かされてしまいました。しかも、それほど広い部屋でもないのに全員の各机には立派なマイクが二つずつあります。どうやら速記官という人が専門に速記をするのですが、同時に全ての発言を録音するらしく、速記録と同じ机にはどこぞのDJかテレビ局にあるようなマイクミキサーがあります。


 ◆ 審理会場の陣容

予想もしなかった目の前の光景に、一瞬ひるんでしまいましたが、すぐに気持ちを切り替えて挑まなければ気圧されると思い、グッと胸を張って入場します。落ち着いて見回してみると、入って右側、審査員たちと向かい合うような形で我々の机が四つあります。その左隣には、多分厚生労働省の官僚とおぼしき人がひとり、既に座って待っています。部屋の中央に堂々と鎮座する審査長は、なかなか恰幅の良い中年の女性です。その両翼に審査員が並んでいます。審査員と我々の間の両側に、参与という労働者・使用者等の意見を代表する人たちが横向きに座っています。


 ◆ 審理開始、再審査請求の内容を陳述

自分の席に腰掛け、必要な書類を手元に出し、気持ちを落ち着かせます。

審査長が開会を宣言し、早速主張の趣旨を説明するように言ってきます。裁判ではないのですが、内容的にはそれに近く、我々は訴える側、厚生労働省が訴えられる側という形になります。そこで、訴えた我々がその内容を説明するという事になります。口火を切って私が話を始めますが、初めに「書面で提出したことと重複した事は言わないように」と注意されていましたので、書面記載以外の内容を簡潔に述べます。その後、社長が、事故の概要や請求人本人がいかに真面目で安全意識の高い社員であったかなどを証言します。

一通り請求人の意見陳述が終わると、訴えられた側に当たる厚生労働省側の官僚の意見を述べるように求められます。これは、本当に形式的なもので、事前情報の通り、「請求を棄却するよう求めます。」と一言だけ述べて終了します。


 ◆ 審査員、参与からの質問

ここから審査員、参与からいくつか質問されます。こちらが予想もしないようなことを結構聞かれました。特に、労災の怪我に至る前提の一つとして、事故の重大性を訴えていたので、その点について多くの質問が寄せられました。事故現場での事やその前後の対応は、実際に現場で指揮を執った社長がいてくれましたので、ほとんど社長に回答していただきました。その辺りは現実の対応を知っている社長に同行していただいて本当に助かりました。

あっという間に30分が経ったようで、最後に言っておきたい事はあるか、との問いかけに社長がひとしきり請求人本人の人柄と事故の重大性、現実の傷病の状態をしっかり見ていただいて検討して欲しいという事、この請求が認められる事が社会的な意義があるという事を言っていただき審理は終了しました。


 ◆ 審理終了後・・・

審査が終わり会場を出た後、エレベーターに乗りそのまま会場を後にします。最寄り駅の浜松町に向かいながら喫茶店を探し、終了後の反省会をしました。言うべき事は全て言ったという事、審理内で答えきれない事があったので、それについては書面で回答する事などを確認しました。回答及び追加の資料提出期限は審理の日から1ヶ月以内との事です。

しかし、口頭審理だけで全てが決まる訳ではないので、引き続き情報の収集に当たり、できるだけ有利になる証拠収集を続けなければなりません。まだ終わった訳ではないのです。とは言え、一息ついた事も事実。夕食がてらビールで乾杯し、しばらく語らった後、新幹線にて帰宅しました。

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まだやるべき事が少し残っていますが、良い結果が出てくれる事を切に祈っています。


審査会場までの様子は”厚労省の対応に不服あり!  労働保険審査会・参加日記【前編】”

事件の概要と対策は”再審査請求の事件の概要と対策  再審査請求・参加日記【中編】”
でご覧下さい。

再審査請求の事件の概要と対策  再審査請求・参加日記【中編】

2013-06-04

交通事故

 ◆ 事件の概要

さて、今回、東京に出て再審査請求の口頭審理に出席する事になりました。その道中記は

”厚労省の対応に不服あり!  労働保険審査会・参加日記【前編】”

”いよいよ口頭審理開始!  再審査請求・参加日記【後編】”でご覧下さい。

その事件の内容について、守秘義務にかからない範囲で説明しておきたいと思います。
なお、本人等が解らないようにといった配慮の元での事例発表の許可を受けております。

事件の概要は次のようなものです。


 ◆ 事故

大型のトレーラー(20t)で移動中、突然道路が陥没し、車輪がはまり急停止した。運転中のA氏は、落下と急停止の衝撃により、車内搭載の機械(ETC)に頭を激しくぶつけた。シートベルトは着用、ヘルメットもかぶっていた。

目立った外傷はないが、足が痺れ、自力で立ち上がったり車を運転し続ける事は困難。傘を杖代わりに何とかその日は帰宅するが、翌日、足が痺れて全く動かなくなっていたため、救急車で緊急搬送される。


 ◆ 事故後の経過と労災請求

その後、痺れはとれず、足首の麻痺も残存したまま。約3年以上経過した今も、両足首の麻痺の為、立ち上がる事もできず、屋内では這って、屋外では車いすで移動している。リハビリクリニックも通院を続けている。

事故後、約2年後に治癒として傷害補償給付を請求するが、「体幹から両下肢の局所に神経症状を残すもの」として最低等級の14等級と認定。


 ◆ 審査請求の結論

これを不服として審査請求を行うが、審査の結論は「そもそも残存する傷害は認められない」として等級不該当。その理由は、医師の診断書に「脊髄損傷」と記載されているが、脊髄損傷は「外傷直後の症状が一番強くて、次第に回復する」ものだが、この事件では、事故直後より翌日以降の症状が悪化している。CT、MRI等の画像所見も異常がない。従って、これは脊髄損傷では説明できず、他覚的所見もないので、「後遺障害は認められない」というもの。本来は労働基準監督署長の下した14等級も不該当なので取り消すところだが、審査請求は請求人の有利にする事が目的なので、14級の取り消しは行わない、とした。


 ◆ 事件についての所感

事件の被害者であるA氏は、未だに自分の足で立つ事ができず、車いすでの移動を余儀なくされていて、リハビリ病院にも通い続けているという事実があります。又、労災認定については、国民年金、厚生年金などの障害年金とは異なり、実際に地方労災医員という医師が診断した上で等級が決められます。実際に1人では立つ事すらできないにも関わらず、そんな事実はないと言い切った結果にA氏は非常な憤りをもっています。又、事業主である社長も、この決定には納得がいかず、審査請求時から不服申立をするようA氏に働きかけています。

事件の内容、A氏への聴き取りを続けて行くうちに、結局書面でしかものを見ていないお役所仕事と、何かと理由をつけて支給額を抑えようという意図が透けて見え、怒り心頭に発っします。


 ◆ 基本方針

再審査請求をするに辺り、方針としては、まず事故を契機に、事実として歩く事はもちろん、立つ事もできずに苦しんでいる、という現実をまず見て欲しいということを掲げました。

正直、画像所見等がない事から、請求時に14級だったのは「お役所仕事」である労基署の性格上、やむを得ないと思ってしまいます。しかし、それを何とかする役目である審査請求においてこのような判断が下った事には怒りしか感じません。

審査請求では、一般的な脊髄損傷の症状にぴったり適合するか否か、にしか焦点が当たっておらず、A氏が立てようが立てまいが関係ない判断でした。本当に脊髄損傷ではないのか。又、仮に脊髄損傷でなかったとするなら、その他の可能性について考えられないのか、という2点が現実的な対応となります。


 ◆ 本当に脊髄損傷ではないのか?

まず、本当に脊髄損傷に当たらないのか、については、過去の裁判例に助けを求めます。

やはり脊髄損傷というのはこれまでにも争点となっているようで、調べてみると今回とほぼ同じような症状でも、脊髄損傷を否定まではできない、として認められているケースが多数見られました。

そうした過去の例などを引きながら、今回の件も、必ずしも脊髄損傷を否定するような積極的な証拠はない、と主張しました。


 ◆ 脊髄損傷以外の可能性を求めて

次に、脊髄損傷以外の可能性についても検討してみました。

すると、頭を強打しているので、画像には映らない微細な傷がついて麻痺などの傷害が残るという症例で労災が認められているという事例がある事が解りました。こうした他の疾病の可能性がある以上、単に脊髄損傷を否定したからと言って労災の等級に該当しないと言い切る事はできない、と主張しました。


 ◆ 通達ではなく、「現実」を見て!

もう少し専門的に言うと、労災の各種補償の支給の法律的要件は、労働基準法の災害補償の規定を満たしていれば良いという事。そして、労働基準法上の傷害補償の法律的根拠を述べ、今回の事件がその支給の要件を満たしているという事を述べました。今回の等級認定の根拠は、実は法律ではなく、厚生労働省内の内部規律文書である「傷害認定基準」という通達でしかありません。あくまで通達でなく法律で、そして傷病名にとらわれる事なく、「現実の状態」を見て判断して欲しい、という事です。

これらの主張がどのような結果をもたらしてくれるのかは解りません。結果が出るのにはまだ数ヶ月を要します。なんとか良い結果が出て欲しいと祈ってやみません。
次回、後編ではいよいよ口頭審理に向かいます。





つづく・・・。



実際の口頭審理については
”厚労省の対応に不服あり!  労働保険審査会・参加日記【前編】”

”いよいよ口頭審理開始!  再審査請求・参加日記【後編】”
でご覧下さい。

厚労省の対応に不服あり!  労働保険審査会・参加日記【前編】

2013-06-04

 ◆ お役所の対応に納得がいかない時は・・・

日々を過ごしていると行政と関わる事も少なからずあるものです。そして、その行政の対応に納得がいかないということもままあるものです。

軋轢

そうした時は、行政のやり方が気に入らない、と文句を言って適切な対応をし直すように再検討してもらうことができます。その制度として、よくあるのが審査請求というものです。この審査請求という制度を使えば、行政訴訟といった大げさなことをせずに自分の不満をぶつける事ができるのです。

そして、その審査請求でも意が通らなかった場合、さらにもう一度再考を願い出る再審査請求というものが用意されていることがあります。

再審査請求では、書面の提出もできますが、審査をする人たちに会って自分の思うところを直接述べる機会が得られます。審査するのも1人ではなく、複数の委員からなる審査会というものをつくり、その人たちの合議によって決まります。また、参与としてお役人さん以外の人が意見を述べたりもします。

ここでも不服が是正されなければ、もはや裁判しかないという最後の機会なので、審査請求よりもより公平性などが補償されているわけです。

 

 ◆ 労働保険審査会に参加してきました

さて、先日、ご依頼をいただいて、この再審査請求のお手伝いをする機会がありました。今回は労災の傷害認定に関する不服申立でしたので、管轄は労働保険審査会というところです。

この労働保険審査会というのは東京にあります。最近はビデオ会議システムが普及していて、必ずしも東京まで出向かずビデオ会議での申立もできるそうです。が、今回は、相手と会ってしっかり話をしたいということで東京に赴くこととなりました。

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久しぶりの新幹線にちょっぴりウキウキしながら東京へ向かいます。審査会の開会時間は15時30分からなのですが、不測の事態に備えるということ、直前まで打合せをしたかったということ、心の余裕を確保するためということといった理由で、かなり早めに東京に入りました。

お昼過ぎには参加者全員が集まり、遅めの昼食をとりながら簡単にミーティング。その後、審査会会場の場所を確認してから、近くの喫茶店に陣取り本格的に作戦会議です。当然、これまでに何度も何度も会って打合せをしていますが、直前まで情報収集や新しい証拠探しなどを行っていたので、まずはそれら各自の持ち寄った情報確認からです。最終的に集まった情報から、若干の作戦の修正を行い、話す内容の役割分担などを最終チェックします。

 

 ◆ いよいよ審査会会場へ

審査会場となるのは、東京の浜松町にある労働委員会会館というビルです。

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審査会は8階で行われますが、まずは審査会出席者の控え室のある7階に向かいます。

ここには担当者の方がいて、出席者の確認、提出書類の確認などを行います。

今回は直前まで資料集めをしていたので、当日持ち込みの書類がありました。審査会開始前に審査官全員分をコピーして渡しておいてくれます。

その後、審査会の配置図が示され、どの場所に誰が座るのか決めるように言われました。

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請求人側、入って右側手前の席4つが我々の陣地です。話す順番、主たる代理人が左上の席に座るように求められましたので、私がその席に着く事になりました。
今回は、請求人ご本人は怪我の為出席できませんでしたが、事業主側の社長が事件の証人として出席してくださったので、私の隣の席に座っていただく事にしました。

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一通り決めると、することがなくなったので、ソファに落ち着きます。我々の前の回の人とおぼしき方が2名おられましたが、程なくして出て行かれました。そうすると広い部屋の中には関係者だけが残されます。

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手持ちぶさたなので掲示板などを覗いてみます。ホワイトボードは「公開審理」と手書きされて、いろいろな注意事項等が貼られています。審査会は1日の間に十数件行われるようで、予定がずらっと並んでいます。

 

しばらく待っていると、やがて順番が来ました。係員に案内され、いよいよ審査会場へ向かいます。




つづく・・・。





事件の概要と対策は”再審査請求の事件の概要と対策  再審査請求・参加日記【中編】”

口頭審理の様子は”いよいよ口頭審理開始!  再審査請求・参加日記【後編】”

青春18きっぷで金沢・長野の旅 その1 [東海道・北陸本線編]

2012-08-31

兼六園
YouTubeで古い型の電車が到着する動画を見ていたところ、その駅になんだか見覚えがありました。
単に見覚えがあるだけではなく、到着時に場内に流れるメロディにも聞き覚えがありました。
これはもしや金沢駅ではないか?と思いきや、まさにその通り。
学生時代を過ごした金沢の数少ない公共交通機関です。冬の帰省には欠かせない乗り物でした。

遙か昔のお話しになってしまった学生時代に思いを馳せていたら、思いついてしまったのです。
そうだ、金沢へ行こう。

一週間前の出来事です。


それから、仕事のスケジュールを工面しつつ日程を組み、宿、チケット等を手配しました。
そして、28日から二泊三日で金沢・長野をめぐる旅に行ってきました。


但し、青春18きっぷ使用です。
全部、鈍行です。
もう若くないのだなあと実感したとかしないとか。


そんなこんなの初日、高蔵寺〜金沢間の動画です。



金沢駅に降り立ち改札をくぐると、そこには見たこともない駅がありました。
今から15年前に見た金沢駅の面影はどこにもなく、そこにはやたらと近代的な駅舎がありました。


どこ、ここ?


面食らいつつ、まずは腹ごしらえ。
おでん定食と金沢名物、治部煮を食しました。

おでん定食

おでん定食、全景

じぶ煮

治部煮




腹が満たされたので市内観光に向かいます。

(続く・・・)

足助、伊勢神方面へドライブしてきました

2012-05-14

ゴールデンウィーク中、久しぶりにドライブに行きました。
初夏の風がオープンカーには気持ちの良い季節です。また、ドライブ熱に火がつきそうです。

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